疑問詞と関係詞の中には単独で格を持つ物があり、他の品詞には見られない特徴である。なお、疑問詞と関係詞とでは、その格が文中で果たす役割が異なるので留意されたい。
疑問詞・関係詞共に単独で持ちうる格は主格・与格・対格の3種類のみであり、それ以外の格を表わす場合はやはり格助詞を必要とする。それら3種類以外の格を表わす場合、格助詞は主格形に添えられる。ちなみにこの3種類の格は、動詞が指定しうる格と一致する。
◆疑問詞の格
疑問詞が格を持つ事により、特殊疑問文は格助詞を使う事無く、簡潔に倒置が可能となる。
疑問詞の持つ格は、その疑問詞の文中での文法的役割を指定する
◆関係詞の格
関係詞はその性質上、関係詞節の先頭に場所が限定される。よって、関係詞がその節の中でどういった文法的役割を果たすかが、関係詞の持つ格によって示される。
関係詞の持つ格は、その関係詞が導く関係節中での文法的役割を指定する。
文法/疑問詞・関係詞
疑問詞には疑問代名詞・疑問形容詞・疑問副詞がある。
◆疑問代名詞
どれが (主格)…… qö/
コ゚ン
どれに (与格)…… qï/
キ゚ン
どれを (対格)…… që/
ケ゚ン
何が (主格)…… wö/
ウォン
何に (与格)…… wï/
ウィン
何を (対格)…… wë/
ウェン
◆疑問形容詞
どの〜が (主格)…… qo/
コ゚ どの〜に (与格)…… qi/
キ゚ どの〜を (対格)…… qe/
ケ゚ 何の〜が (主格)…… wo/
ウォ 何の〜に (与格)…… wi/
ウィ 何の〜を (対格)…… we/
ウェ 疑問形容詞は後に続く幹詞に掛かり、文中ではその幹詞と結び付いて疑問代名詞句を形成する。疑問形容詞の持つ格は、句全体の格を指定する。
◆疑問副詞
〜かどうか…… qu/
ク゚ どのように…… wä/
ワン
何〜で…… wa/
ワ 疑問副詞は格を持たない。疑問副詞「wa」は疑問形容詞と同様、後に続く幹詞と結び付いて疑問副詞句を形成するのであるが、直後の幹詞1語のみに掛かる点が疑問形容詞とは異なる。
文法/疑問詞・関係詞
アスガル語の疑問文には、主に一般疑問文と特殊疑問文がある。「はい/いいえ」で返答出来る疑問文が一般疑問文であり、疑問詞を必須とする疑問文が特殊疑問文である。
◆一般疑問文
平叙文の「.」を「?」に変換すれば、それだけで一般疑問文になる。「〜かどうか」を意味する疑問詞「qu/
ク゚」を使う事が多いが、必須というわけではない。「qu」を使う場合、文頭か文末に置く。ただし、間接疑問の場合「qu」は必須であるし、場所は疑問節の先頭に限定される。
◆特殊疑問文
「qu」以外の疑問詞を使えばそれで特殊疑問文になる。語順は基本的には平叙文と変わらないが、疑問代名詞や疑問形容詞は単独で格を持つので、格助詞を使う事なく倒置出来る。疑問副詞「wä/
ワン」や疑問副詞句「wa 〜/
ワ・〜」は文頭に置く事が多いが、文末その他に置いても構わない。ただし、間接疑問の場合、場所は疑問節の先頭に限定される。
◆主な疑問副詞句
wa liev/
ワ・リ
エフ……どこで
wa rais/
ワ・ラ
イシ……なぜ
wa tëp/
ワ・
テン
プ……いつ
単語) liev/リ
エフ……場所 rais/ラ
イシ……理由 tëp/
テン
プ……時間
文法/疑問詞・関係詞
関係詞には関係代名詞・関係形容詞・関係副詞がある。
◆先行詞を兼ねる関係代名詞
主格…… zö/
ツォン
与格…… zï/
ツィン
対格…… zë/
ツェン
◆先行詞を兼ねない関係代名詞
主格…… zo/
ツォ与格…… zi/
ツィ対格…… ze/
ツェ◆関係形容詞
一般的な関係形容詞…… za/
ツァ属格のような意味を表わす関係形容詞…… wu/
ヴ◆関係副詞
一般的な関係副詞…… zü/
ツン形容詞的に使う関係副詞…… zu/
ツゥ
文法/疑問詞・関係詞