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画像・朗読/桃の話

 桃の話のアスガル文字バージョンを画像データでアップしました。

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 MomoNoHanashi.jpg


 ついでに朗読にも挑戦してみました。

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 momo2.mp3

 ものすごく下手です。特に「f」とか「q」とか、本来の音とは全く別物です。この朗読は、あくまでも「何とか通じるが訛っている」レベルなので、お聴きになる場合はその点ご注意下さい。


 以下では、「例文/桃の話」を1行づつ解説していきます。特に、それぞれの単語が文章の中でどういった使われ方をしているのかを重点的に述べていくつもりです。

 

 この例文に含まれる動詞は全て、時制を明示していない。これは冒頭に昔話の決まり文句である「xö äßië」がある為に、示されなくとも過去時制である事が明らかである為である。アスガル語では通常、文脈上明らかである時制を明示する為にわざわざ助動詞を加えるような事はしない。

◆ Xö äßië, mo ainë sï fa ainë ka xï. /昔、ある所にお爺さんとお婆さんがいた。

 「xï」は「とある何か」を表わすが、ここでは「とある場所」の意味で使われている。本来ならば「xi liev」とすべき所であるが、存在動詞「ka」の与格目的語である以上場所である事は明らかなので、「xï」だけで差し支え無い。

◆ Xö xi juv, mo ainë la gos je möt bi oje fewapre, sä fa ainë la gos je rio bi oje habitlav. /ある日、お爺さんは薪の為に山へ行き、お婆さんは洗濯の為に川へ行った。

 「gos」と「veni」は共に「移動」の意味であるが、「gos」は何かの目的があっての移動を意味する。ここでは格助詞句「bi oje」によって目的が明示されているが、明示が無い場合は通常最も一般的と思われる目的である事を内包している。例えば「Jä la gos je ekole.」であれば、「私は(勉強する為に)学校へ行く」となるであろう。但し例えば『私』が教師である事が既に判明しているような文脈であれば、当然「私は(勉強を教える為に)学校へ行く」という解釈になるわけであるが。

◆ Nä fa ainë la lav habit bö rio, pëce xuit ga guä gu tia ßa veni cö amöt. /お婆さんが川で服を洗っていると、とても大きな桃の実が上流から流れて来た。

 格助詞「nä」が名詞節「fa ainë la lav habit bö rio」を従えている。本来ならば名詞節は接続詞「dö」によって率いられる所であるが、例外的に「nä」は単独で名詞節を従える事が出来る。

 「ga guä」は名詞用形容詞句であるので名詞句「pëce xuit」に掛かり、「gu tia」は形容詞等用形容詞句であるので形容詞句「ga guä」に掛かっている。よって「pëce xuit ga guä gu tia」全体で、「とても大きな桃の実」を意味する名詞句となる。

2007/03/07/22:15頃加筆……「tia」はかつて使われていた形であり、今では通常「via」に取って代わられている、という裏設定があります。昔話なので、昔風の形を使ってみようかと思って何となく「tia」の方を採用してみました。いづれ「tia」が現代語でも生き残っている用法についての解説も出てくる予定なので問題無いかと思っていたのですが、現段階でそんな判りにくい捻りを入れても読者の混乱を招くだけだと気付きました。ですので、とりあえず補足させていただきます。

 自動詞句「ßa veni」は「移動する」の意味である。アスガル語の自動詞は一般的に、動作主体の意思とは無関係な動きを表わす。同様の意味を、動作主体の意思によるニュアンスで表わしたい場合は再帰動詞を使う。例えば「la veni je」で「(自分の意思で)移動する」の意味になる。

 ここでは「ßa veni cö amöt」を、文脈の意を汲んで「上流から流れて来る」と解釈している。直訳調であれば「桃が上流から、自らの意思とは無関係に移動」とでもなる所であろう。

◆ Fa ainë la veni ci pëce vi misö. /お婆さんはその桃を家に持ち帰った。

 「gos」と「veni」は共に「移動」の意味であるが、「veni」は「gos」とは違って目的性を暗示する事は無い。但し他動詞の「veni」には「自分の体を使って」という意味が含まれるので、主語が目的語を移動させる際には自分も一緒に移動する事になる。よって、文脈によっては「移動」よりも「運搬」や「持参」が近い場合がある。

◆ Mo sü fa ainë la kup ci pëce bi oje lä maqe je. /お爺さんとお婆さんはその桃を食べる為に切った。

 接続詞「sü」は要素を小さな次元で結び付ける。ここでは「mo」と「fa」をつないでおり、そして「mo sü fa」全体が「ainë」に掛かっている。これが「mo sï fa ainë」であれば、「mo」と「fa ainë」が結ばれている事になってしまう。

◆ Ma lisse mo bebe ka däs fo ci pëce xuit. /そうするとその桃の実の中に男の赤ん坊がいた。

 接続詞「lisse」の表わす概念は一言では解説しづらいが、端的に言うと「本来ならば論理の飛躍が見られる2つの要素を、あたかも自然な流れであるかのように装って接続する」といった所であろうか。

 なお、ここでは「lisse」は接続詞として使われているが、他にも一般名詞や形容詞として使われる場合もある。一般名詞として使われた場合は「なめらかさ、つるつるとした感じ」といった意味に、形容詞として使われた場合は「なめらかな、つるつるとした」といった意味になる。
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